盗用・引用・模倣とデザインについて
佐野研二郎デザインのオリンピックエンブレム撤回の件を受けて、デザインとは何かを考える一個人としての自分の考え方の一部を書いたので掲載しておきます。
エンブレム取り下げ。再選考。本気か。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
東京オリンピックデザインの件、現時点では日本人辞めたい感じ。この後吹っ切れて突き抜けるかドロドロと絶望へ堕ちていくか。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
ここから突き抜けたら胸熱。燃える展開を期待したい。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
あと今回の件で佐野研二郎を知り、今回の件だけを見て(しかも断片的な情報しか知らず)彼を嘲笑してるにわかデザイナーの人、大嫌いです。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
根本的には今回盗用だなんだと騒いでること自体、それがどうしたという感じもある。それこそこの時代全てがオープンに引用されまくり、誰かが新しい価値を与え、新しいものを創り出すようなシステムこそ認められるべきなんじゃないのか。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
デザイナーは職人的にものづくりをする人ではなく、考え方を創造する人であって、それを実現する手段は色々あって良い。必ずしも職人的に一から自分で作らなければならないということはない。表現手段は正直あまり問題ではない。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
デザイナーという職業の人としてではなく、デザインという本質を考える一人としては、既存の表現を使用する事は、それが商用素材であれフリー素材であれ盗用であれ、問題ではないと思う。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
盗用される側の人がいて、その人との間に利害関係が発生すると考えるなら、当然倫理的にアウトだと思う。
で、今回は誰か損した人間がいたのか。盗用だと騒ぎ佐野研二郎を叩き続けた人達は誰を守ったのか。
— kentomisawa (@kentomisawa) 2015, 9月 1
そして今現在、MR_DESIGN公式webサイトには、作品もデザイナー自身の紹介もなく、次の言葉だけが貼りだされている。
デザイナーとして第一線で活躍してきて、確かに心に響く作品やメッセージを発信してくれていた佐野研二郎という人を、僕は尊敬している。